06/14(月)〜06/16(水)にアトラクタ社主催の認定スクラムマスター(CSM; Certified Scrum Master)研修を受けてきました.
無事筆記試験もパスしてCSMになれました.
研修概要
先に貼った研修の募集ページに記載されている通り,全編日本語で開催されました. もともとは英語のスクラムトレーナーの同時通訳で実施していたようですが,今回の講師の原田さんが2020年末頃にリージョナルのトレーナー資格(CST-R)を取得して,今年に入って全編日本語で実施するようになったようです*1.
内容としては講義と演習が織り交ぜられており,講義ではスクラムとはなにかという説明がメインでした. 演習では,20人の参加者をチームに分けて実際にスクラムによる開発を実際に体験してみる内容でした.
研修内容はトレーナーによってかなり違うのかなーという感じです. ネットの海を泳ぐといろいろなのが出てきました.数は少ないですが….
自分とスクラム
もともと2015〜6年頃? アルバイト先にて「アジャイル」という文脈でやり始めたっぽいですね.
もう記憶が曖昧ですが,この当時は確かプランニングポーカーで作業を見積もったり,レトロスペクティブをしたりしていた気がします. あとは会社にCSMの方がいらっしゃってたまにコーチングをしてもらったりしていました.
でも,この辺はスクラムかと言われるとそうでもない程度の取り組みだったかなあ.
アルバイトをやめたあとも,いろいろな知り合いとのつながりで,四国のコミュニティにたまに遊びに行っていた感じでした. blog.naosuke.me
その後就職したのですが,配属されたチームがスクラムっぽい体制を敷いて開発をしていたため,そこでなんとなくスクラムとともに生きてきたという感じです. 原理原則というよりは本当になんとなくという感じだったので,色々と思うところがありながら生きていました.
あとはScrum Boot Campに目を通したりする程度でしたね.本当にゆるい繋がりでした.
なぜCSM研修を受けたの
去年の10月くらいから,もともといたチームのやり方に色々と疑問が出てきたのが最初のきっかけかなあ. 一応「アジャイルだ」とか「スクラムだ」とか言っていたのですが,色々ともうちょいなんとかならんのかと思って本を何冊かかって真面目に読んでいたりしました.
そうこうしていたのですが,いろいろな流れで4月くらいから新しいチームを立ち上げて,なんとなくまとめ役をやり始めたのが直接のきっかけになったかなと思います. 新しいチームで色々と試せるという土壌があったのと,今までなんとなくやってきたし,本もなんとなく読んだりしていたけどどうせならきちんと知りたいなと思って研修を受けました.
研修のときのメモ
講義メモと自分の感想が混ざってます
- 開発者は全員揃えればプロダクトをすべて作れる能力が揃うべき
- 作る効率を考えればウォーターフロー開発のほうが速い
- スプリントレビューではユースケースに沿って体験をデモする
- ストーリーを仕立ててみても良くて,目的はステークホルダーが価値をどう評価するか
- 必ずしも実装したものを網羅して説明する必要はない
- スクラムチーム内全員がきちんと認識を揃えることは大事
- プロダクトのビジョン,PBIのゴール
- ベクトルの向きをチーム内で合わせないとゴールは達成できないし変な方向に進んじゃう
- フィードバックを恐れない
- マイナスなフィードバックも貴重な意見
- どんどんフィードバックを受けて小さいミスの状態で修正を繰り返していく
- スクラムが上手なチームはない
- より良くなるように積み重ねているだけ
で受けてどうだったよ
まあ端的にいってめちゃくちゃよかったですね.
講義だけじゃなくてグループ演習で体験することで具体的になって落ちてきますし. 講師の方以外にもアトラクタの皆さん(永瀬さん,吉羽さん)がほぼ常駐してくれて,質問や困りごとにすぐフォローを入れてくれるので,この研修そのものに集中できるようになっていました.
あと質問などは講師の方を含めて3人の意見が聞けるので,単純にいろいろな考え方に触れることができます. もちろん本質的には同じことを実現していたりするだけなのですが,それのHowってどうなんだろうというのは気になるところなのでありがたかったです.
CSMになったこれから
無事CSMの認定が取れたけれども,だからこそスクラムって難しいなと感じている今日この頃です. 結局,スクラムというのは軽量のフレームワークでしかないので,これに則った上でどうチームのアウトプット/アウトカムを最大化するかはそのスクラムチームやそれをサポートしたりするスクラムマスターにかかってるなあと言う感じ.
ただ,この研修やCSMの認定試験を通して初めてスタート地点に立てたなという感覚もあります. スクラムにおける大事な考え方などを身を持ってしれたからこそ,じゃあこれにそってどうするといいだろうかと考えれるし,本やスクラムガイドを読んだときの解像度も少し上がった気がします.
まとめ
CSMになったからといって大きく変わるわけではないですが,引き続き頑張っていきます.
*1:もともと日本語提供はOdd-e社のみ実施していて,他は基本的に海外のCSTの方がしゃべる英語を同時通訳する講習です